2005年10月23日

花とアリス




岩井俊二監督の青春映画
幼なじみの花(鈴木杏)とアリス蒼井優)の
中学〜高校時代のそれぞれの日常をリリカルにつづっています。

電車の中で見つめるだけの花の淡い恋。
高校入学で花の部活の先輩になった宮本(郭智博)が、
ある日脳震盪を起こした現場に居合わせたのをチャンスとばかり、
花は
「先輩、記憶喪失なんですね。あたしを好きだと言ったのも忘れちゃったんですか?」
とついつい口からでまかせを言ってしまうが、
なんと先輩はそれを信じてしまう。
二人は付き合うことになるが、
嘘を重ねる花は、アリスを先輩の元カノに仕立てる。
アリスも協力して、先輩との過去の思い出を創作して語り、
三人の恋物語はますます奇妙な展開に……。

それぞれの心情や家庭環境も織り交ぜつつ、
ノスタルジックな風景の中で
アルバムをめくるかのように、観る人の心の中に
語りかけてきます。

見ているだけしかできない好きな人の横顔、
自分だけの大切な写真
ちょっとした嘘と後悔と優越、
ケンカとは違うすれ違い、
そんな誰もが感じたことのある想いが
そこかしこに散りばめられ、
いつしか花やアリスと共感してしまいます。

感動や号泣などといった激しい感情はありません。
ただ、見終わって少し切なく、でも暖かい気持ちになります。
何気ない日常も、特別なものに思える作品です。

自分の恋にまっすぐな鈴木杏、
ぬぼっとしてる美少年の郭智博、
普段はちょっとシュールな蒼井優、
それぞれ可愛い。
特に蒼井優の2歳から習っていたという
ラストシーンのバレエは素敵です。
posted by M-Momose at 10:34| エンターテイメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする